2019年05月14日

対馬の旅リポートその5 「海神神社」

海神神社

島の中西部、木坂湾の入り口にある対馬国の一宮で神功皇后ゆかりの神社。本来はわたつみ神社と読むらしいのですが、和多都美神社と区別するため、かいじん神社と読ませています。

野鳥観察の場所になっているうっそうとした森の中を歩くと長い石段があります。やっと上ったと思ったら、そこから折れ曲がってさらにまた石段が続いた山の上に本殿があります。

7年前、ここから国の重要文化財の新羅仏「銅造如来立像」が盗まれました。後日これは返還されましたが、もう一つ近くの観音寺の高麗仏「金銅観世音菩薩坐像」は戻っていません。司馬遼太郎によると、対馬の仏像は火中の痕があるものが多く、李氏朝鮮がやった徹底的な廃仏毀釈と多分に関係があるのではないか。当時日本は室町の貿易時代であり、仏寺や仏像を焼いているのを見て、廃棄するならと対馬人が持ち帰ったものではないだろうか。倭寇や秀吉の侵略軍がいくら乱暴でも寺に火をかけてからわざわざ火中仏を持ち出すような面倒なことはしないだろう。と「対馬のみち」では書いています。

境内の入り口には新しい宝物館が建てられていました。

近くの海岸には、旧暦6月に行われ天道信仰と収穫祭が習合したといわれるヤクマ祭の名残り、ヤクマの塔と呼ばれる不思議な石積みが二つありました。

まさに対馬は海民の島、神社の島です。


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