2016年04月12日

西方見聞録M ローマで本を買いましょ。

ローマに来ると、やはりローマの本屋さんが気になります。

まず一般書店に行きましたが、何事もなく帰りました(笑)
何も調べていなかったので、行った場所が悪かったのでしょうが良くも悪くも一般の本屋でした。
そこで次に出会ったのが、露店型の本屋さん。川沿いの通りにズラーっと本が並んでいます。
IMG_2100.JPG
販売している本も様々で価格もお手ごろなのですが、問題は店員が見つけられなかったこと。
販売スペースが広く、ずっと歩いてみてもお店の客か、観光客か、泥棒か、店員なのかもう全く分かりません。
片っ端から声をかけるのも怪しさ満点ですし、そこまで欲しい本もなかったので去りました。

本を求める旅として最後に向かったのは、地元の古書店です。
方々を歩き回ると、ありました。さすが文化都市。
IMG_2194.JPG
お店を覗くと、入り口からオーラのある本の数々が!
IMG_2195.JPG

その風格にへっぴり腰のまま入店した私は、高い鷲鼻に冗談かと思うほどずり下がったメガネをかけている店主のおじさんの風格にもやられ、帰ろうかと思いましたが、何とか踏みとどまりました。
古本屋のオヤジは、古樹のように静かか、鋭い眼光でかましてくるかの2つのタイプに分かれます。
明らかに後者のオヤジに大きな声でBuon giorno!と挨拶し(イタリアでは入店後にまず挨拶するのがマナー)、様子を伺いましたが、返事をし、じっとこちらを見た後、全く顔の向きと姿勢をを変えず手元の読書にもどりました。第一関門は突破です。調子の良い東洋人と思ったことでしょう。
さて、店内の書籍はそれはそれは凄いものばかり。何の本かさっぱり分かりませんが「ただ古いだけじゃない」感じが滲み出ており、ほころんだ革表紙や、すりきれたきつね色の書籍用紙を見るたびに、古書好きの私は思わず生唾をのみこんでしまいます。
気付くと、オヤジの視線が復活していました。

古本屋というのは不思議なものです。こだわりのあるお店は、店主が気に入った本しか置きません。
ということは、置いてある本は店主にとって一種のコレクションです。
ですから、その本を基本「売りたくない」のです。というと少し語弊があるかもしれませんが、店主にとっては、どんなやつが買っていくかがすごく気になるのです。

けっきょく私は、値段はもとより何の本かさっぱり分からず、エクスリブリス(蔵書票)の付いたカードを貰って帰ることにしました。
カードはオヤジのいるカウンターにあるので、最後に一言Grazie!というと、それはそれは渋い声で、何か立て続けに話されましたが、さっぱりイタリア語が分からない私はGrazie!Grazie!と満面の笑みで連呼し続け、最後まで調子のよい東洋人を演じながら店を後にしたのです。つづく。(縁人18号)
web拍手 by FC2 posted by en-book at 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 縁人18号
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/174879418

この記事へのトラックバック