面白おかしくわかりやすく書くのはなんとも難しいですけれども…
「煙い、寒い、眠い」の三大「むい」にあわせて花祭りのご紹介を致しましょうっ!
今日はまず「煙い」!
霜月祭と呼ばれる同じ系統の祭は奥三河、南信濃、西遠江という天竜川中流域の山岳地帯に伝わっており、「花祭り」と言われているのは奥三河地域、愛知県北設楽郡東栄町周辺です。
アクセスは豊橋からJR飯田線に乗り換えてどんぶらこっこと山の中へ!

ちょいコワなので載せませんが、駅を下りたらドーンと真っ赤な鬼ちゃんがいます。
私がフィールドワークに出かけた月集落は駅から遠いので車をお願いする必要がありますが、もちろん駅前にタクシーはいません。はい、無人駅あるある。
少々途中下車の旅は難しめです。
そしてそして
神事やもろもろのことはそれよりも前から始まっていますが、人がぽつぽつと集まり始めるのは17時を回ってから。
でもこの時間は地区の人よりもカメラ小僧がほとんどですねー。
地元の皆さまはご飯タイムかと思われます。

山深いので日が山の向こうへいってしまったらあっという間に暗くなりますが、その頃に湯立ては始まります。
湯立てというのは、島根では式年祭のときに本殿の前の隅っこあたりに幣を立てて四方を囲み、その中でぐらぐら水を煮立てて、神事を行うようですが。
花祭りも四方を囲みその中で水を煮立てますが、結構広い空間ですね〜ワンルームの我が家より広いです。
なぜかといえば竈を中心に据えてその周りでぐるぐる舞を舞うので、結構広く場所を取られているのです。
あと、ちょっと変わっているのは、花宿と呼ばれる建物の中で行われること。

月集落では花宿はふだん公民館だそうです。
もっと昔は大きなお屋敷の土間のようなところで執り行われていたようですね。
話が脱線しましたが!
湯立てが始まりましてしばらくすると、煙りが立ち込めます。
湯立神楽だからといって祭中ずっと火をおこしているわけではなく、一晩火を焚きつづけて日中は放って消えてしまい、また日がくれたらおこすんだったと思うのですが、ここで忘れてはいけないのは、火をおこしているのが建物の中という事。
つまり
あっという間に燻製縁人のできあがり(´Д`)
一通り見ようと思うと二晩花宿で過ごすことになりますので、もうね、完全に臭いですよね。
ファブリーズも効果無し。
じっくり全身を燻されたあとは、上着はクリーニングにだしてもほのかに煙臭く、一週間くらいなんとなく煙を身にまとっているような心地を楽しめます。
自分たちはみんな仲良く煙臭いので気にならないのですけれど、電車に乗って帰るときに、何なのこの燻された集団、というかんじ。
三大「むい」に恥じない煙さなのでした。
あ、大田の五十猛のグロとか、もしかしたら似たような状況が体感できるんじゃあないでしょうか。
次回は「寒い」!
湯を立ててからが長いし寒いんですわこれがまた。
では皆さま、良い週末を!(^O^)/